冬から春へ(心の解放)

自己肯定感が低いと感じているあなたへ…

他の人と比べて「私なんて…」と感じることはありませんか?

そして、そんな風に自己卑下する自分がまた嫌で、

「もっと自分を好きになれたら…」
「もっと自分を認めてあげられたら…」

と思うことはありませんか?

自己肯定感を上げたい
自分に自信を持ちたい

そう思ったことはありませんか?

私の「人生観を変えた」映画

2001年に公開された「Legally Blonde (邦題「キューティ・ブロンド)」です。

リース・ウィザースプーンが演じる主人公の「エル」は、好きな色はピンク、可愛いフワフワしたものが大好きな女の子。

可愛くて明るい、ちょっと天然な彼女は、”ブロンドだから”というだけの理由で「可愛いおバカさん」と決めつけられてしまいます。

しかも「僕は将来、家の伝統に従って政治家になるから、”シリアス”な子じゃないとパートナーとして釣り合わないんだ。僕に必要なのは”マリリン(モンロー)”じゃなくて”ジャッキー(ケネディ)”なんだよ」と、彼氏に振られてしまうのです。
(プロポーズされると疑わずに行ったディナーだったのに!)

エルは、そんな(元)彼を見返すために、猛勉強をして彼と同じハーバード大学法学部へ進学します。

でも、綺麗にセットされたブロンドの髪、ピンクの洋服、そして腕にはチワワを抱えてやって来た彼女は、キャンパスの中で明らかに異質な存在。

「何あの子?」
「バービー人形?」

と、男子からだけではなく、女子からもバカにされて鼻で笑われるのです。
誰もエルを本気で受け入れてくれません

でも、ここで「私なんて…」と落ち込まないのがエルの素敵なところ。
自己肯定感の低さとは無縁です。

自分を変えて「みんなと同じに」「周りに合わせる」なんてことはしません。
むしろ、彼女らしい視点や価値観で、周りの批判を黙らせてしまうのです。

ネタバレになりますが、映画の中のエルは、彼女だからこそできる方法で成功を収め、ハーバード大学の卒業式では総代を務めます。
最後は、誰もが彼女の努力と成果を認めたのです。

思い込みをなくす

この映画をみた当時の私は、ヨーロッパで本格的に会議通訳として仕事を始めていました。

語学力だけで言えば最高レベルのネイティブ認定を受けているので、最初からトップ企業の依頼をいただいていました。
とても恵まれた環境だったと思います。

でも…

私なんかがこんなスゴいところに居ていいのかな?
こんな優秀な人たちと、私なんかが一緒に話できるのかな?

自分に自信が持てなくて、心の中は常に不安でいっぱいだったんです。

「こんなの私には無理」
「難しすぎる」
「失敗したらどうしよう」
「絶対、うまくいくはずがない」

逃げ出したくなったこと、ストレスで具合が悪くなったことも、1度や2度ではありません。
あれだけ難易度の高い通訳をこなしていたなんて、今でさえも非現実的に感じるほどです。

そんな中、私は「Legally Blonde」のエルを見て、大きなショックを受けました。
『目からウロコ』と言いますが、まさにそれです。

「自分のベストを出すことに集中すればいいんだ」

と思えるようになったのです。
それは、肩の力が一気に抜けて、言うなれば心が深呼吸するような感覚でした。

この映画を見たことで、「私なんか」という『余計なこと』を考えなくなりました。
少しずつ「自分」を認めてあげられるようになっていったのです。

エルの姿を通して、学んだこと

周りの評価を気にし過ぎない。
自分の可能性を諦めない。
無理せず自然体でいる。

自分を恥じない。

自分にも周りにも敬意を払う。

何事も誠心誠意を尽くす。

正しい質問にしか、正しい答えは出てこない

他人の評価を気にして適合するのは、無難かもしれません。
悪目立ちしないのは安全です。

でも、それでは自分の息が詰まってしまいます。
他人の目を気にして自分を『小さく』するのは、自分に対して誠意ある態度とは言えません。

自分じゃない何かになろうとすれば、必ず無理がきます。
そんな状態で、自分の人生に納得も満足もいくはずがありません。

大事なのは、自分に「正しい質問」をすることです。

私は何をしたいのか? 

どうしてそれをしたいのか?


私はどうありたいのか?
そのためには、何をどうすればいいのか?

絶対に避けて欲しいのは「他人と比べること」です。

すべきことは、自分と他人との「違い」を認めること。
そして「違い」と「優劣」を混同しないことです。

自己肯定感が低いということは、自分で自分を『粗悪品』だと言っているようなもの。

あなたの価値は唯一無二です。
あなただからこそ素晴らしいのです。

NK