はじめに

今回から「自信の6要素」を順に見ていきますが、「自分らしさ」は「自信」と似ていて、直球では核心に近づけないテーマです。

そこで、幾つかのイメージ(例え)を入れながら掘り下げていこうと思います。
(後半にはBTS の事例も!)
あまり難しく考えず、フラットな気持ちで読んでもらえると嬉しいです。

6 elements of confidence
「自信の6要素」は自信の「定義」ではありません。 自分を信じる助けになる項目です。

「自分らしさ」を知るには…診断テスト、する?

自分で考察する。
家族や友人にきく。

いくつか方法はありますが、客観性という点でよく利用されるのが性格診断、資質診断、才能診断といった「自分らしさ」を探るテストだろうと思います。
無料、有料あわせて、私もいくつも受けてきました。

大抵の場合、結果として出てくるのは、

 ・自分のどこが優れているのか。
 ・どう使えば自分に有利に活かせるのか。
 ・どこを改善すれば自分はもっと伸びるのか。

といった内容です。

どのテストを受けても、表現は違っても、ほぼ同じ結果内容なので、こちらもだんだん慣れてきてしまって「あぁ、やっぱりね。私ってそういう人だよね」という感想で終わってしまうことがほとんどです。

これは、テスト自体の問題というより、個人でオンラインテストを受けて、正しい使い方の指導を受けないのが問題だというのはあると思います。ただ、このタイプの診断の問題点というか、誤解され易い部分として、結果の内容が、あまりにも自分事として集約されているように感じてしまうのです。

言うなれば「自分にスポットライトを当て過ぎている」印象なのです。

自分について考える際には、「自分軸」「自分らしさ」というように、「自分」という単語がどうしても使われてしまうので、結果として「自分」に意識を集中すれば良いかのような錯覚をしてしまいがちです。

ただ、テスト診断で「私はこういう人」がわかって、結果に「こう活かしましょう」「もっと◯◯しましょう」とあっても、自分に自信がなかったら、実践は難しいです。

だから自己診断テストを受けただけでは、自己理解ができたとしても、自信には直結しないですし、自分を活かそうと思う気持ちが、逆にプレッシャーになってしまう可能性もある、と思うのです。

結果的に、「自分らしさ」を具体的にどう活用して自信に繋げていけばいいのか、その辺は残念ながら依然として課題として残ってしまいます。

「自信」問題はどこで生まれるのか?

ここで想像してみてください:

あなたは、1人で山奥で生活しています。

近くには村もありません。
通信技術も交通手段もありません。
1人で完全自給自足です。

どうでしょうか?
もし自分が山奥に1人で生きていたら?

天候、食料、健康といった心配事はたくさんあると思います。
でも、そこにあるのは、現実的な生き延びるためのリスクヘッジです。

自分の資質の活かし方や、自信の有無…悩みますか?

…………………………

更に想像を進めます:

山奥で、1人で生活しています。

陶芸家として作品を作っています。
自分が持つ知識、技術、感性で「自分の作品」を作るのは、とてもやりがいがあります。
陶芸家になる前に貯えていたので、衣食住の心配はありません。

この場合に「自分は、自信があるだろうか?」と自問するでしょうか?

仮に自問するとして、それは何に対しての「自信」ですか?

作品の出来の良し悪し?
陶芸家として生活して行けるか?

…………………………

もし私がこの陶芸家なら、自信があるかなんて自問しません。
陶芸家として生きようと決めて、山に篭って生活を始めた時点で(衣食住は確保されている前提ですし)集中するのは、自分が納得できる作品を作ることだけです。

…………………………

では、次のシナリオです。
想像してみてください:

山奥で、陶芸家として一人暮らしをしています。

やっと自分で納得できる作品ができるようになりました。
その中のひとつを、美術展に出品することにしました。
併せて、ギャラリーで個展を開く予定も決まっています。

この場合はどうでしょうか?

「入賞するか?」
「個展に人が集まるか?」
「買ってもらえるか?」
「幾らの値段がつけられるのか?」

…気になりませんか?

丁寧に、時間と想いを込めて作った作品群です。
自分にとっては、どれも大切な作品です。

「もし誰の目にもとまらなかったら?」
「誰も価値を認めてくれなかったら?」

…そんな風に不安になりませんか?

自分では「これ!」と『自信を持って』出品しても、いつの間にか心にはそうした不安が入り込んでしまいます。

…………………………

ひとりで生きていたら、幾らでも自分のことに集中できます。
その限りにおいて「自信がある/ない」は、そもそも問題にもなりません。

「自分らしさ」も同様です。

「自分らしい」は、「他とは違う」ということでもあります。
つまり「自」のコントラストとしての「他」が必要です。

だから、資質テストで「自分らしさ」を探そうとして、自分にだけ意識を集中している限り、残念ながら「自分らしさ」も曖昧なまま、そして「どうしたら自信がつくのか?」の答えの糸口も見つからないのです。

社会生活の中で、つまり他者との相互作用で捉えないと、「自分らしさ」も「自信の付け方」も見えてきません。

他人に振り回されない

自分の意見や考えをはっきり言えなかったり、
「…したほうがいい」と思ってもできなかったり、
何を言えばいのか、どう行動すればいいのわからなかったり。

「できない/わからない」理由は、周りを意識するからではないでしょうか?

自信がないと感じるのは、

「これを言ったら、どう思われるだろう?」
「反論されたらどうしよう?」
「こんなことをしたら、笑われないかな?怒られないかな?」

そんな風に色々と想像してしまうからでは?
つまり、他者からの評価が気になるからではありませんか?

でも、他人の考えは想像してもわからない場合が多いです。
わからないまま、自分で勝手に思い込んでいる時だってあります。
こうした「他者からの評価」は、とても不確かな認知情報でしかないんです。

この状態は、普通の靴のままで氷の上に立つのに似ている、と感じます。

転ばずに立っていられるときもあります。
でも足元はとても滑りやすくて不確かです。
何かの拍子に簡単に転んでしまいます。
緊張しますし、不安です。
疲れます。

では、氷の上でもしっかり立つためには?
足元をしっかりさせるもの – 確かな「軸」 – があれば安心ですよね。

この「軸」こそが「自分らしさ」。
「他」に振り回されない、「他」と明確な区別のある「自」だと思うのです。

ユニークさとは
uniicでは「自分らしさ」をこう定義しています

「自分という個に帰属する」とは、自分が生まれ持った所有権のこと。
誰の許可も認可もいらない、そして他所から貰ってきたのでも、借りてきたのでもない、100%自分由来のオーナーシップです。

「ユニークさ」は、唯一無二の自分という個が持つ、自分ならではの価値、魅力。
自と他を明確に区別する最強のものです。

…………………………

「私には特別なところなんてない」と言う人もいますが、もし本当にそう思って言っているなら、それは自分の価値に気づいていないだけです。

人は、必ず特別な価値を持っています。
あとは、それに気づくか気づかないか、です。

ユニークさを見つけるために、次の3項目を考えてみてください:

・好きなこと

・得意なこと
・学んだこと

「好き」は子供の頃から興味があったことや、始めると楽しくて時間を忘れてしまったことなど。
いろいろ思い当たるものがあるはずです。
「好き」は「才能」です。

「得意」は、周りから褒められたことや頼りにされたことなどを考えてください。
「得意」は、他者からのフィードバックを通して知ることができます。

「学んだこと」は、これまでの勉強、見聞、体験、経験のことです。
思考や行動の指針である「価値観」や「倫理観」として、自分の言行の基幹となっています。

your uniqueness
自分らしさ=ユニークさ=自分ならではの価値=魅力

この3つの組み合わせから生まれるものは、他の誰にもない「ユニークさ」です。
そして、この価値が自然に発揮されるとき、人は最高に魅力的なのです。

「ユニークさ」の例:BTS

知人の、とても興味深い話を紹介します。

彼女は韓国の人気グループBTSのファンなのですが、いわゆる‘推し‘は「ジミン」というメンバーで、私が7人の中で「どうしてジミン?」と聞いたときの答えがこうです:

「最初にBTSを知った時は、他のメンバーが推しだった。

グクとV(テテ)という2人で、どちらも少女漫画から抜け出たような美形。歌も上手。
YouTubeのBTSチャンネルを見ても、この2人はステージに立ってなくても、そこに居るだけでとにかくカッコいい。

ジミンは、親近感を覚える顔だけど、特に美形とは思わなくて、メンバーの中では身長も一番低いから、あえて言えば『可愛い』という印象しかなかった。

でも、BTSのステージビデオやMVを見れば見るほど、意識してないのに、いつの間にかジミンにばかり目がいくようになっていた。

ダンスはメンバー全員すごく上手だけど、ジミンは上手なだけじゃなくて『美しい』。
立ち姿と動きの美しさ、静と動のコントラストが、とにかく美麗。
そして、いつも全身全霊で踊っている。
そんなジミンから目が離せなくなる。

顔も、造形の良さではグクやVの方が整ってると今でも思う。
でも、ジミンにしかない表情や仕草があって、その一瞬に引き込まれてしまう。
そんな時は、もうジミンしか見えなくなる感じ」

ファンだけあって、推しの話を熱く語ってくれましたが、これは「自分らしさ=ユニークさ=魅力」をとても良く表しているエピソードだなと、聞いた瞬間に思いました。

…………………………

ジミンを個人的に知っているわけではないので、あくまで私の推測の域を出ませんが、ジミンのユニークさは、

・身体能力、音感、表現力(才能)
・運動、ダンス(得意)
・努力、常に真剣、現状に満足しない(価値観)

の3つを基礎として、「BTSのジミン」という存在を、磨きに磨いた結果なのだろうと思います。

知人は「7人のうちで、最初は一番『ないな』と思ったメンバーなのに、今では推しになった」と言っています。

ユニークさには、それだけの力があるんです。
「抗い難い魅力」こそがユニークさであり、ブランディングで必要な「差別化」もここが大事な要素なのです。

しかも、ユニークさの本領は「他者からの承認を必要としない」ところにあります。

自分を正当化する必要も、自分の価値を証明する必要もありません
「自分は自分だから良い」です。

…………………………………

これもあくまで想像ですが、ジミンは誰かから外見やダンスを批判されても、自信をなくしたり自己否定はしないと思います。さらにダンスを極め、自己表現を追求し、「BTSのジミン」としてより美しくあるよう努力し続けるのではないかと思います。

自分らしさ(=ユニークさ)が自信につながる

「好き x 得意 x 学んだこと」で自分のユニークさを認識すれば、それがどんなに自分という存在のコアにつながっているか、切実に感じるようになります。(私の体験です)

自分が何者で、どんな価値を提供する人なのかが明確になり(ユニークネス・アイデンティティ)、それが自分にとって『真実である』と確信するとき、それは「自分を信じる」ことになります。

そうは言っても、自信が揺るがされる状況は、いろんな場面で出てきます。

でも、そんなときこそ、自分のユニークさを思い出してほしいのです。
「自分は何を提供する人なのか」というユニークネス・アイデンティティに意識を集中させれば、自分らしい最善の選択と対応が自明のこととして出てきます。

そこには不安も心配もありません。
なぜなら、それが「自分」だから。
とてもシンプルなファクトなのです。

uniicでは、ユニークさを「北極星」に例えていますが(ロゴの星がこれです)、ユニークさが自分の言行の指針になるからです。
これがあるから、迷わずに『自分を信じて』進めるのです。

自信は「自分らしさ(=ユニークさ)」から、なのです。

「好き x 得意 x 学んだこと」からユニークさを見つけ、自分ならではのブランディング「ユニークネス・アイデンティティ」を作る「Find Your Uniqueness」があります。
無料ですのでコンタクトページの「無料ダウンロードにアクセスしたい」で申し込んでください。

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Find Your Uniqueness

ユニークさの3要素を使って、ユニークネス・アイデンティティを作ります。

自分らしさを言語化して周りにアピールすると同時に、自分に自信がなくなった時にも、自分を見失わずに自信を取り戻す「軸」になります(PDF、A4、全6ページ) 

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自信を付けるための第一歩として「自分らしさ」について考察してきましたが、いかがだったでしょうか?

次回は「感情」についてです。

自信を付けるために、自分の感情との付き合い方を考察していきます。

またお話しましょうね。

PDF、A4サイズ、6ページ(含表紙)

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