FOMO
FOMO (Fear Of Mission Out) という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日本語では「フォーモ」とカタカナ表記したり、意味がわかり易いように「取り残されることへの恐れ」と訳して言ったりしているようです。ここでは、このままFOMOで進めます。
こんな気持ちに覚えはありませんか?
・何か不足しているわけでもないのに、物足りなく感じてしまう。
・何をしても満足感が得られない。
・何かを手に入れても「もっと他に良いのがあったんじゃないか?」と思ってしまう。
・「行かないと何かチャンスを逃してしまうかも」と思ってイベントやセミナーに参加する。
・バーゲンで欲しくないものまでつい買ってしまう。
・SNSを頻繁にチェックしないと不安になる。
・自分が参加しなかった集まりの写真をSNSで見ると落ち着かない。
FOMOは、「取り残されたくない」「仲間はずれになりたくない」といった不安や恐怖から来ています。
それ、本当に今しないといけないもの?
FOMOの問題は、自主性を失くしてしまうことです。
周りを気にしすぎて、
・何が自分に必要なのか?
・自分は本当にそれを望んでいるのか?
そうした判断基準を見失う、または誤ってしまうのです。
自主性を失くすことは、自由の放棄と変わらないと思うのです。
例えば、本当は疲れていて休みたいのに無理してイベントに参加したり、欲しいのかどうかもわからないのに流行のものを買ったりしてしまうなど、ひとつひとつは”些細なこと”でしょう。
でも、それで得られる満足は一過性のものでしかありません。
FOMO案件は次々に出てきます。
それらに振り回されて、焦燥感ばかりが募り、どんどん自分が疲弊していってしまいます。
でも、当然ながらあなたの価値は持ち物で決まるのではありません。
仮に何か逃してしまって「知らない」ことが生まれたとしても、それがあなたの価値を貶めるものでもありません。
疲れているならイベントよりゆっくり休んで身体を労わることの方が大事ですし、仮に何か情報を逃したとしても、大抵の場合、後から幾らでも取り戻すことができます。
「それ、本当に今しないとダメなのかな?」
そう自問してみてはどうでしょうか?
その時その時で意識を「今」と「自分」に集中し、行動を決めるのです。
FOMOは「自分で決断する」という居心地の悪い課題から目を背けるものであると同時に、自分の中にある”空洞”を埋めようとするものです。
「これは絶対に必要!」という予定の他に、仕事でもプライベートの時間でも、”とりあえず”たくさんの予定を詰め込んで、カレンダーアプリや手帳を一杯にしないと安心できなかったり、常にSNSを確認しているようなら注意が必要です。
FOMOをなくすには
私たちが必要としているのはただの”予定”ではありません。
本当に必要なのは”自分にとって意味のある予定”であり、本当に”自分の人生を豊かにしてくれるもの”です。
だから、必要なのは「自分らしい価値観」。
誰かに言われたからではなく、みんながそうしているからではなく、自分で考えて、自分で選択する心眼が必要なのです。
・自分にとって大事なのは何か。
・自分が本当に必要としているのは何か。
・自分にとって意味のあるものは何か。