はじめに
「伝えたい/届けたい」その想いがあるということ自体が、
「言語化の材料」はすでにある、ということです。
そして、それを自分以外の人が理解できるように構築するための前段階として、
この前のステージで「棚卸し」をしました。
次は、これから自分が発信しようとする内容に従って、
「必要なもの」と「必要でないもの」を分けます。
この取捨選択が「仕分け」です。
なぜ「仕分け」なのか
考えていることや感じていることを、そのまま全部言葉にしようとすると、
情報が多すぎて、相手は受け取りきれません。
相手が混乱するだけではなく
誤解や敬遠の原因になってしまう可能性もあります。
「結局何を言いたいのか」
「ポイントはどこか」
そうした感想を与える発信は、
あまりにも多くの情報が、整理されない状態で伝えられていることが多いです。
これは「棚卸し」をした後だからこそ、より明確に見えてくる課題です。
これを防ぐためには、「何を伝えるか」を決めたあとに、
必要なものだけを残す整理作業が欠かせないのですが、
これはいわゆる「推敲」ではありません。
「必要/不必要」を基準にするのではなく
「今ここで」必要かを検証する「仕分け作業」です。
仕分けの目的は、内容を「減らす」でも「削る」ことでもありません。
発信内容を構成する「言葉」の精査です。
仕分けの基準
基準となるのは次の3つです:
- 誰 に届けたいのか
- どの状況 (TPO)で使う言葉なのか
- 相手に どんな変化(Transformation)が起こると良いのか
この3つに照らすと、「今、このテーマに関係があるもの」が自然と浮かび上がります。
それ以外は、どんなに関連のある内容だとしても、今回は横に置いておきます。
無駄だとか不必要だとかいうのではなく、「今は使わない」という判断です。
「必要なものを、必要なだけ、過不足なく、漏れなく」です。
全部が「つながっている」感覚
仕分けが進んでていくと、発信の「筋」がより明確なってくるのが実感できます。
自分の論点のすべてが1本につながって「滞りなく流れている」感じです。
ここまで来ると、
「どこも削るところがない」
「切り離せない」
そんな感覚が生まれるのです。
これはとても自然なことです。
なぜなら、思考は本来「連続した全体」だからです。
ただ、相手にはその全体像は見えていませんから、全てを一度に提示したり、
「より詳しく伝えよう」と補足情報までも一緒に渡してしまうと、逆に「何も見えない」、
つまり「理解できない」となってしまいます。
だからこそ、目的意識を持って「今、ここで伝えたい核」を選ぶ判断が大切ですし、
その判断を「自分の正解」にする、発信の設計が大事になります。
そうして選んだ「核」が、 発信の軸になります。