自分らしくないとき、そこには自分らしさを妨げる何らかの力が働いています。

それが何なのか、想像しやすいように童話に見立てながら順に「3つの障害」を見ていきましょう。

1.醜いアヒルの子

これは単純明快で、自己評価や自己肯定感が低いことです。

本当の自分の姿を客観的に認識できず、過去または現在の、周りからの揶揄や批判を鵜呑みにして「自分はダメだ」と思い込んでいたり、間違った理想(『あるべき姿』という刷り込み)を追って自分じゃないものになろうとして(当然ながら)失敗して「やっぱり自分には無理なんだ」と思ったり。

ダメ出しされているうちに、最初はあったはずの自己肯定感まで削がれていくきます。

また、悲しいことに「私なんて…」と自分を軽く扱う人は、周りからも軽く扱われてしまいます。

批判を逆手にとって周りとなんとかやっていこうという気概の表れかもしれませんが、自分から「自虐キャラ」を演じるのも、周りから「イジられキャラ」なんて言われるのも、軽視されている状態を体良く言っているだけのことです。

白鳥
良い悪いの評価ではなく、白鳥は白鳥、なのです。

2.金の斧、銀の斧

– 不足しているわけでもないのに、物足りなく感じてしまう。
– 何かを手に入れても「もっと他に良いのがあったんじゃないか?」と思ってしまう
-「行かないと何かのチャンスを逃してしまうかも」と思って参加する。
– バーゲンで欲しくないものまで買ってしまう。

こうした思考は「金の斧、銀の斧」という童話に通じます。

もっと欲しい。
自分が持ってるものが貧相に感じる。
他の人が妬ましい。
チャンスを逃したくない。

欲深いと言ってしまえばそれまでなのですが、太古からのサバイバル本能につながっている感覚なので、人として自然な衝動でもあります。

本当に必要なのは「鉄の斧」だけ、ですよね。

3.赤ずきん

初めて1人でお使いをする誇らしさ。
しかも、可愛らしい赤い頭巾を着て心も浮き立ちます。
モチベーションはマックス!、です。

でも、森の中は誘惑がたくさん。
ついついよそ見をしてしまいます。

それに「おばあさんにお花を持っていけばきっと喜んでくれる」という、素晴らしい理由まであります。

赤ずきんの童話はハッピーエンドですが、私達の現実はそうはいきません。なぜなら:

「時間は有限リソース」だから

童話と違って、ハッピーエンドは保証されません。
よそ見している間に、時間はどんどん減っていきます。

起業が目的なのに、その準備と称して複数のセミナーに参加して「勉強」ばかりしている。
➡︎いつ起業するの?

他の人の成功や体験に「インスパイア」されて、違う方向へ何度も「軌道修正」する
➡︎どこへ行きたいの?

 

こんな具合に、当初の目的に行く途中で「キラキラしたもの」に目を奪われて、道から外れてしまいます。そして、寄り道にはもっともらしい理由まであります。

でも、そうした理由はいつも後付けです。
「やらない」という罪悪感を減らしているだけなのです。

時間は「命」です。
今この瞬間、私たちは命を使っているんです。
「人生の目標=使命」と捉えると、納得がいきますね。

ビジネスの森のオオカミは、競合ではなくて時間です。

自分の時間を大事にして「自分らしく」歩いていきたいものです。

迷子の赤ずきんは、オオカミに食べられちゃいますよ。

イメージし易いように、誰もが良く知っている童話で書いてきました。
もっと直接的に言えばこうなります。

1.醜いアヒルの子=自己否定=ネガティブ思考

2.金の斧、銀の斧=サバイバル本能=所有欲

3.赤ずきん=人生の迷子=パーパス喪失

では、この3つの障害を乗り越えればどうなるでしょうか。

1.自分を正当に評価し認識している

・謙虚でありながら卑屈ではありません。
・自分の才能、能力、スキルを客観的に判断できます。

2.自分に必要なものを知っている

・他人を妬んだり、己を僻んだりしません。
・何を何のために欲しいのか、自分の理由を知っています。

3.自分の本来の目標を見失わない

・言動に一貫性があります。
・自分の人生を正面から見つめています。

こんな人が身近にいるとします。

– その人は信頼に足る人ですか?
– 人として魅力を感じますか?
– 一緒に仕事をしたいと思えますか?
– 友達になりたいですか?

 

想像してみてください。

「最も自分らしい」とき、人は最高に魅力的です。
自分ならではのユニークな魅力を認識して、人間関係を好転させたいですね。

自分のユニークさを知って、それを活かして自己実現しませんか?
「周りは『自分』をどう見ているのか?」という『盲点』に着目して自己理解を深めます。

初回無料コーチングをしています。(現在Zoomで行っています)
下のボタンをクリックして「コンタクト」ページのフォームからお申込みください。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *