はじめに
「自信」は、何気なく使っている、日本語として“ごく普通“の言葉なので、わざわざ「どんな意味だったかな?」と悩むようなものでもありません。
でも、よく考えてみると、概念にありがちな捉えどころのなさがあります。
このブログシリーズ「自信の付け方」では、自分の「在り方」や「出し方」などを、「自信の6要素」に沿って考察しながら「自信」について探ってきました。
今回は、「自信の6要素」について、少し振り返ってみたいと思います。
「自信の6要素」が体現するもの
自信の6要素は、それぞれに内包する概念があります。
とはいえ、6要素は互いに依存関連にあるので、特定の概念が特定の要素に1対1対応している訳ではありません。
下の図を参考にしてもらえればと思います。
相互依存で繋がっている「自分」と「自信の6要素」の間を、空中分子のように、自由に概念が行き交っているイメージです。

赤い枠線の内側にあるのが「自信の6要素」とそこにある概念群。
外側にあるのは、この6要素の対極にあるもの(相容れないもの)です。
赤い枠線のどちら側が好ましいか。
明らかですよね。
中心にいて、この6要素を管理統制しているのは「自分」です。
そして「自分」の周りには、自信を構築する6要素があります。
自信は「ある/ない」の問題ではありません。
不安がない、怖いものがない、という状態でもありません。
全ての要素を自分で管理し、統制しながらセルフ・マネジメントするのが「自信の6要素システム」です。
この自信のマネジメントこそが「自分を律する」であり、「自分を律することができる」と心から思える状態が「自分を信じる」すなわち「自信」だ、という見方なのです。
自信は流動的
どうすれば自信が持てるんだろう?
始まりの疑問はこれでした。
自信がある人は、堂々としていて、余裕があって、魅力的です。
仕事でも活躍しますし、プライベートも充実していそうです。
自信があると「人生に成功している」ように見えます。
「自信を持つためには」というアドバイスで「SNSを見ない」というのを見かけたことがあります。他人のキラキラを見ると、自分と比べてしまって落ち込むから…ということのようです。
確かに他人を見なければ、比べて自信をなくすこともありません。
でも、もっと大事なのは最初から比べないこと。
「人は人。自分は自分」と思える、自己認識の問題かと思います。
自分を知っていれば、他者と比べることの無意味さを知っています。
自信に関する最大の誤解は「自信がある人は怖いものがない」じゃないでしょうか。
自信があると、常に堂々としている印象なので、そう思われてしまうのだと思います。
でも、「怖いものがない=自信に溢れている」ではないですよね。
何にでも「大丈夫!」と請け負うのは自信でも勇気でもありません。
自分のユニークさやスキル・能力を認識するのと同様に、自分の弱さや脆さも冷静に認識できているから、「何が大丈夫で、何が大丈夫じゃないか」落ち着いて判断できるのです。
結果、どんな状況でも、それに応じた、現実的な対策を考えることができます。
その都度に適した対策を考え「自分なりの対応ができる」と思えるのが自信です。
自分を知っていれば、自分らしい対応ができるようになります。
また別のアドバイスでは「自分の良くない部分も受け入れて、それを許す」のが自信を持つために大事だとあります。
では、例えば何かに対して「不愉快に思っている自分」や「嫉妬している自分」を、「不愉快です」、「はい、嫉妬してます」と認めて、「不愉快でいいし、嫉妬していいんだよ。大丈夫だよ」と自分を許すことにします。
それ、自信になっているでしょうか?
人間ですから、心の中には色々と人に見せたくないものを抱えて生きています。
それを認めるのは居心地が悪いですが、一旦「そこに在るもの」として存在を受け入れるのはいいと思うのです。あるものを「ない」と否定しても意味ないですから。
でも、そこで思考ストップしてしまうのではなく、その上で「自分はどうありたいのか」と自問し、その答えに沿って「自分はどうすべきか」というのを考えるのが建設的だと思うのです。
嫌な感情を抱いたとしても、それは一瞬のことです。
最後には、自分らしい価値観に従った「本来の自分」に沿った言行をするだけのことです。
嫌な感情や不安は、「本来の自分」の前では何の力も持っていません。
自信は、固定されたものではなくて、とても流動的です。
「状況」と「自分らしさ」の相関関係の中で、自分が管理するものです。
「自信の6要素」はマインドシフト・システム
毎日いろんなことがあって、たくさんの人と関わり合って生きています。
これまでも、今も、そしてこれからも。
そんな多忙な日々の中、「自分」という中心点をしっかり持っていなければ、何かの拍子に揺れてしまいます。揺れは、疲れやストレスとして、自分の精神的、身体的健康に影響を及ぼしますし、身近な人をも巻き込んでしまうでしょう。
いつ何があるか… それは分かりません。
わかっていても、状況は変えられないかもしれません。
でも、自分の対応は変えられます。
人生が道だとしたら、その道を進む自分は車のようなものです。
「自信の6要素」を使った自律は、車のギアチェンジのように、状況に応じて自分の意識をシフトさせるイメージです。そのギアを握っているのは他の誰でもない「自分」です。
では、車の行き先は?
それは「自分らしい未来」です。
自分を知って、 自分で自分の「成功」と「幸せ」を定義する - 自分らしい達成方法を考える - 自分の人生を成功と幸福へ導く。
これが、究極の自信につながると、私は信じています。
さいごに
これで「自信の付け方」シリーズは終了です。
今回はシリーズの最後として「自信の6要素」のポイントを駆け足的に書いてみました。
そこで(?)ですが、ワークショップの告知です。
uniicでは、自分のユニークさを知って、自信を「創る」ための「ユニーク・アイデンティティ(uniic-identity)」というワークショップをします。
「自信の6要素」の#1「自分らしさ」について深く掘り下げていきます。
このワークショップは7月開催予定です。
こんな方におススメです
・このブログを読んでくださっている方!
・自分のことをもっと良く知りたい。
・自分に自信を持ちたい。
・自分の活かし方を知りたい。
・自分をもっと好きになりたい。
…他。
参加すると…
・自分を理解し、頭の中が整理されます。
・心のモヤモヤが晴れてきます。
・目標や課題が見えてきます。
・他人と比べなくなります。
・自分に自信が付きます!
…他。
正式な参加受付は6月からですが、事前登録をこちらのページで受け付けています。
このページから登録申込していただくと、ワークショップの最新情報が随時届くようになります。ワークショップのページ更新もしていきますが、ニュースレターの方が迅速かつ確実です。
しかも、ページには載せない情報もお届けできますので、ぜひ!
この事前登録申込では、ワークショップの参加義務も支払いの義務も発生しませんので、参加するかどうかまだわからないという方でも、興味のある方はどうぞ登録ください。
では、これからブログは「毎週金曜日」から「隔週、毎月の第1と第3金曜日」になります。
なので、次回は……来週ですね!
5月6日(金)にブログ更新しますので、またお話ししましょうね。